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SHINKANSEN☆RX『SHIROH』
『SHIROH』ホームページ

一人は、神の声を持ちながら人々のために歌うことを知らず、
一人は、神の声を失いながら人々を導こうとした。
二人のSHIROHが出会うとき、三万七千人の叫びは神の歌となる。


江戸初期の『島原の乱』を背景に、バテレンと日本人の混血児である天草のシロー(中川晃教)と益田四郎時貞(上川隆也)という2人の『SHIROH』を描いた『劇団☆新感線』初のロックミュージカル。


以下、ネタバレ!!




長い! 面白いので観ている間にその実感はないものの時計を見てビックリ! 25分の休憩を入れると4時間にもなる。正味3時間半。踊ったり歌ったりの舞台を日によっては2回もするなんて、キャストの皆さんの体力に脱帽!

なぜか私はフィソンを見ると中川晃教を思い出してしまうのだが、そんな彼の伸びやかに澄んだ歌唱力はさすが。歌で人を操るなんて「サムッ!」となりそうなものなのに、下手なツッコミもせず素直に受け入れている自分が不思議。そして上川隆也の意外な歌唱力(失礼!)に驚く。声は喋る時そのまんまだが歌詞がとても聞き取りやすい。しかしこの人は本当に芝居が情熱的だなぁ。

島原の乱を意図的に誘起し、鎮圧させた松平伊豆守役の江守徹はさすがの存在感!と思ったが歌に関してはノーコメント(汗) 板倉重昌(吉野圭吾)と松倉勝家(右近健一)の友情はツボだった。可愛いのか気持ち悪いのか微妙なところがいい(笑) 柳生十兵衛を演じた橋本じゅんは相変わらずギャグ担当なのね。私が見た回はちょっと調子悪そうだったけど。

今作「一番印象に残ったのは誰?」と聞かれたら、やっぱり秋山菜津子演じる【くノ一】お密でしょう! 姐御肌で格好いいよねえ。ベタと言えばベタでもある「ミイラ取りがミイラになる」という役柄なのだが、彼女が洗礼を受けながら死んで行くシーンには思わずウルウル・・・。 その妹・お紅を演じる高田聖子との『水鏡』なる伊賀忍法にはさすがにツッコミたくなったけど(笑) お密も歌が上手かったが、この舞台に出ていた人は総じて歌が上手い(総じて、ではないか・・・)

キリシタンたちが殉教するシーンで舞台上のTVに映し出される戦争の映像を見てまたもやウルウル(殉教者たちを見ると涙が出そうだったので視線をズラしたのにムダだった)。泣いている人も多かった。舞台を観ていることを自覚しつつも、実際に死んでいった島原のキリシタンたち、現在戦争で命を落としている人たちを偲んでしまう・・・。

四郎の姉レシーナお福役は杏子。渋いハスキーな声が格好いい。対照的に澄んだ可愛い歌声を聴かせてくれたのが山田寿庵役の高橋由美子。今やすっかりミュージカル女優サン。あと四郎のトラウマとなっている少女リオを演じる大塚ちひろも美しい歌声の持ち主。いきなり天井近くに浮いていたりして、すぐにはどこにいるのか気付かないこともしばしば・・・。 幽霊だからしょうがないけど(汗)

数えるほどしか観ていないけど新感線の舞台ってハズレがないよなぁ。
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by blue-ryan | 2005-01-15 21:54 | Stage